青い花 第10話『幸福の王子』

 各務と和佐の結婚式、色々な思いが交錯する恭己。参列していたあきらの元へふみからお誘いの電話。偶然そばで聞いていた恭己はあきらと共にふみの待つ江ノ島に、というお話でした。
 これは・・・、涙でテレビ画面が見えなくなってしまう。おっさんには効くなぁ・・・。悲しいときは誰もがふみのように涙を流せればよいのですが、人間そう簡単に涙は流せません。でもそうすると行き場のなくなった「想い」は「澱」となって心の中で腐ってしまいます。「幸福の王子」の鉛の心臓のように。
 「好き」という気持ちのゴールが「両想い」になることとは限りませんよね?その気持ちは自分だけの大切な宝物で構わないじゃありませんか。でも、ゴールがない想いを持ち続ける「体力」は大人びた恭己であってもあろうはずもなく。
 辛いなぁ・・・。こういう時にはみっともないくらい泣いちゃば宜しいのですがね、子供なんだから。いや、子供じゃない、そして大人でもない。この年頃だからこそ苦しいんだよね、とおっさんは涙する訳ですよ(笑)
 そしてふみもまだそれを理解できる歳ではないというところにこの物語の切なさがあるのだと思うのでした。・・・あーちゃんはそれ以前か(笑) 彼女の存在なしにはこの作品の爽やかさはありえないと確信いたしました。次回最終回ですか、どうするんだろう、コレ(笑)