プリンセスラバー! 第四話『薔薇と靴』

 哲平と「鳳条院聖華」の心の垣根が少し取り払われるお話。うひょ〜、オラ書いてて恥ずかしいぞ(笑)
 垣根の一因が祖父の一心と妻の不和、そこから鳳条院の祖父との不倫と、まるで昼ドラのようなドロドロの展開でしたが、そこはあまり追及することなくアッサリ処理。うん、終わった事ですからね。この判断は適切だったと思います。
 ここまでは鑑賞していておっさん故の「気恥ずかしさ」を感じる部分もあるのですが、受付拒否するところまで行ってはおりません。理由のひとつは哲平の「爽やかさ」に救われているところでしょうか。嫌味の無いキャラでございます。
 類型的と言ってしまえばそれまでですが、この年頃の男の子が持つ「スケベ」心を薄く(笑) 描き、純粋な正義感を前面に押し出し、「ウエルカム」状態の女の子に取り囲まれながらも一応の自制心を持たせて、「好男子」に仕立てているところが勝因なのかもしれません。
 それでいてそれなりの存在感を持たせているのは視点が哲平からぶれていないからかでしょう。哲平目線ということではなく、フレームの中心に常に哲平がいる安心感と申しましょうか、安定感でしょうか。魅力的な女性陣との微妙な距離感が大変心地良い作りになっております。
 もっともこの先どうなるのか、予想を裏切るような展開を期待するのは欲張りすぎでしょうか?