テイルズ オブ ジ アビス♯22『消えゆく者』

 …全然ジェイドのフラグじゃありませんでした(笑) なんでしょう、画面を見ただけの勝手な憶測は慎まなければならないのだよ、と制作者にお小言を頂戴した気分でございます。反省反省。
 世界を覆った瘴気を排除するために1万人のレプリカに自分とともに死んでくれと頼むアッシュ。オリジナルであるアッシュは生き残るべきだと主張するルークはレプリカと共に瘴気を払うことに成功するが、その結果ルークは自分の命を削ってしまい余命が短いという事実を知った、という(端折っておりますが)お話でした。
 今回ディストがジェイドに倒されたような描写がございましたが、信じませんから (笑) ヴァンもシンクも生きておりましたし、さすがにここまで視聴してまいりましたので、確実に死んだという描写がされたキャラ以外は基本的に生きていると考えるように…、次週予告でイオンがいるのは何故でしょう。…なにも信じない方が宜しいようです。
 さて、世界のためには自分が犠牲になることが一番良いのだと考えた「まだ7年しか生きていない」ルークでしたが、「死にたくない」と怖がる様はいい演出でした。欲をいえばもっと「だらしなく」「不様」に生にしがみついてくれると良かったかもしれません。
 この作品で「他者のために自分を犠牲にする意味」や「誰も彼も達観できるわけではない」といった面倒くさいテーマを意識的に扱っているとは考えておりませんし、このシークエンスはなくてもお話に不都合もありません。と、申しますか「なかったら」ルークは格好の良い主人公としてのみ認識されたと思います。
 でもベテラン揃いのスタッフがキャラに血肉を与えたいと考えますと、この描写は必要だったということなのでしょう。少なくとも私はこの場面があったことで、これまでのルークより好きになれました。…残り話数は少ないのですが。