機動戦士ガンダムOO 2ndシーズン ♯23『命の華』

 直後の感想は「ああ、コーラサワー死んじゃったよ」「リボンズだけ沢山コピーしていたら良かったのに」などといったどーでもいいことばかりでございました。弱っちゃいますよね(笑)
 終幕に向けて「因縁」の決着を「死」で付けてしまおうという、予想されていたけれども一番手堅い、それでいて面白みのない展開に落ち着いてしまいました。物語を完結させようとするなら仕方のない判断なのかもしれませんが、なんかこう…。
 思いますにこの作品の制作及び製作スタッフは頭の良い方が揃っているのでしょう。理詰めで作品世界を構築し、テーマを選び、構成を組んだ、と。ですから大筋では破綻なく進行しておりますし、恐らく当初予定していたところに狂いなく着地することでしょう。…あくまでも制作サイドの予定でございますが。
 頭の良い方の作られたものには「破綻」はないのですが、「破壊」もございません。破壊というか飛躍と申しますか、「突き抜ける力」とでも書きましょうか。「戦争を根絶する!」として
始まった物語が「理解し合うところから始めよう」とあたりまえの結論で終わるのは、いかにもでございまして、「ではどうしましょう?」というところを何も提示しないのは如何なものでございましょう。
 天才・富野監督は「ニュータイプ」という訳の分からない概念で作品を爆発させましたが、この発想が見たいのでございます。嘘でもでたらめでもかまわないのです。一瞬でも視聴者を黙らせるパワーが見たかったのです。でも頭の良い方からはこの発想はでないのでしょう。残念。
 個々のパーツは素晴らしいのに(少なくとも私はそう思っております)組み上げてみたら凡庸なデザインのものしか出来なかった、というのが今の感想でございます。残りのお話で逆転打がないとも書けませんので断定は控えておきたいと思いますが、どうなることでしょう。
 ああっ、いつも以上に脈絡がありませんね(笑) おやすみなさい。