かみちゅ!第7話『太陽の恋人たち』

 本エピソードを観ていて「ありふれた小さな出来事」の中に視聴した各人が「小さくても大切ななにか」を「見つけ出したり」「思い出したり」する機会を与えてくれるアニメーションだと改めて確認いたしました。年寄りには年寄りの、若者には若者の、それぞれが大事にしている「何か」に思い至れば監督の思う壺といったところでしょうか。
 この回は「ゆりえ様」が神様であることを日本中(世界中?)の人が知っていて、神様は見えないけれど其処彼処にいるのだと人々が認識しているという設定が生かされたお話でございました。「ゆりえ様」が行った奇跡を当然のように受け入れられるからこそ、このエピソードは「嘘臭さ」と決別できていたのだと思いました。
 この奇跡の後で何が変わるわけでもありませんでしたが、「思い出す」ことは神様も人も生きる糧になるんだね、という実に優しいエピソードに仕上がっておりました。ところでこの回は「水着回」でしたが、三人娘の水着のチョイスがキャラに合っていて実に微笑ましく好感がもてました。