機動戦士ガンダムOO 2ndシーズン ♯08『無垢なる歪み』

 毎回「ぼー」っと視聴してしまい、つい忘れてしまう事のひとつに本作の「人物の捌き方の上手さ」というものがございます。今回などはその典型で、主要キャラのほとんどがご出演なさっていながら、それが単なる顔見世としての意味にとどまっていない事が素晴らしい。各人に多少なりとも「見せ場」を用意し、なおかつ物語を停滞させないという仕事は「プロ」のお仕事だと感心して拝見いたしました。約一名場違いのキャラもおりましたが、彼が画面に登場しますと何故かにやけてしまうのは彼の人徳(?)のなせる業というものでしょう。殺伐とした物語の救いである彼には最後まで生き抜いていただきたく存じます。
 一方で、進行上疎かに扱われているものもございまして、それが「距離」と「時間」の問題でございますが、以前も

 さて内容、というより描写上疑問に思うところ、刹那の移動手段や時間のことがあるのですが、しかしそこを丁寧に描いて整合性を高めたところで喜ぶのは一部のオタクさんでしょうし、そのために「尺」が足りなくなって本編を圧迫するようですと本末転倒ということにもなりかねませんので「察してくれ」ということでスルーいたします。(10月20日の日記より)

と書いたので今回も無視することにいたします。「レジェッタ」がどうやって「ティエリア」の先回りができたのか? なんてのは些細な問題ですとも(笑)
 で、そろそろCBの理念というものを確立しないとまずい時期でしょうか。「戦争を根絶」というのが前シリーズのCBの理念でしたが、これは「イオリア」の理念でしたし今のCBはこの呪縛から解き放たれているはずです。「アロウズ打倒」というのは当面の目的ではありますが、その先になにを求めるのか? という旗を立てませんとリボンズに対抗するのは難しくなってしまいそうでございます。