狂乱家族日記 24話『宇宙からの物体X』

 最大の危機は地球の危機ではなくて乱崎家の家族の絆でした、というお話でしょうか。22話から続く「狂乱」最後のエピソードが進行中ですので細かい感想は割愛させていただきますが、そうした中でも凶華のかつての下僕「キューピー・ドゥ」の乱舞のシークエンスは楽しく拝見させていただきました。
 欲を言えばあそこはもっと派手に盛り上げていただきたかった。意欲は買うのですが、であればこそ万全の体制を敷いて「狂乱」の二文字に恥じない「作画の暴走」を観たかったところでございました。伝説になったかもしれない下地があった場面だと思うのですが、それだけが残念でなりませんでした。
 雷蝶の上司で「不解宮ミリオン」という方がこの期に及んでご出演しておりました。20話で千花の姉で出ていた姫宮家の方だと思いますが、本当に狭い人間関係で世界を構築しているアニメでございます。それがあってこの作品では「広がり」*1がいまひとつ感じられなかったのかもしれません。素材は申し分ないのですが、そこら辺が残念に感じてしまいます。

*1:作品が持つ外向きのパワーのこと