聖戦士ダンバイン 全49話終了

 先週放送分の48話まで視聴していた時は「こんなに面白いのに何故最終回の記憶がないのだろう」と思ったのですが、最後まで観ていてその理由が分かりました。うん、この最終回は憶えておりました。記憶がなかったのは観ていなかったからではなく、この終わり方に納得がいかなくて記憶から消していただけだったようでございます。
 シーラが魂を浄化するためには「肉体の死」が必要だったのでしょうし、それが安息の地としての「バイストン・ウェル」に帰還するための条件だったのでしょうが、なにか煙に巻かれたような終わり方に釈然としたものを感じられなかったことを思い出しました。24年も前の作品ですから歳を取って違う感想を持てるのかと思いましたが、ダメでした(笑) やはり釈然といたしませんでした。
 主たる原因はチャムの扱いかもしれません(笑) 語り部として生き残らせたのかもしれませんが、「なんでチャムひとり現世に残すんだよー!」という感情の前では道理も通用いたしません。ひとり生き残らせる監督の残酷さに怒っているだけなんでしょう(笑) それに誰一人思いを遂げていない切なさもあるのかもしれません。
 しかし作品に感情までのめり込ませる作り方という点では、富野監督の上手さが光った作品でございました。・・・ええ、大好きでしたとも! 悔しいなぁ(笑)