機動戦士ガンダムZZ『エンドラの騎士』『熱血のマシュマー』

「無印」「Z」ときて、富野監督がどうして前2作とまるで空気が違う「ZZ」が作れたのか不思議です。少なくともマシュマーなんてキャラは無印やZでは登場する場所はありませんでしたから。しかし前2作を受けてのこの作品には意味があったのでしょう、4話まで観ていてそんな風に感じました。
前2作は戦争の渦中にいた人物たちの目線で描かれていたのですが、本作は渦中にいながらも遠巻きない位置からの目線とでも申しましょうか意識的に少しずらしてあります(4話までですが)。監督の意図が奈辺にあるのか、凡庸な視聴者でしかない私には全てを理解することは到底できませんが、違ったアプローチを試みたということだけは分かりました。ただあまりにもガンダムという世界から離れたために、本作の評判が芳しくなかったのかとも思いましたが。しかし監督の中ではなんにも変わってはいなかったのだろうとも推察いたしております。
それにしても面白いです。こういった作品を観ていると「才能」というものを感じずにはいられません。本人は嫌がるでしょうけど(笑)。どのような分野であっても一流になる為には努力や熱意だけでは決して埋められないものが存在するでしょうし、それを持った方々にはもっと活躍する場所を与えて欲しいものです。富野監督にはまた現場に戻ってきていただきたい、そんなことを思いながらそろそろ寝ます。