びんちょうタン『着物のおもひでびん』『夜のおつとめびん』

今日もＤＶＤでびんちょうタン。
『着物の・・・』はお金じゃ買えないもののお話。クレジット・カードのＣＭで「プライスレス」などと言っておりましたが、思い出は楽しいものばかりではないはずです。悲しかったり、寂しかったり。おばあちゃんに買ってもらった着物の思い出はうれしい思い出ですが、買ってくれたおばあちゃんは今はびんちょうタンの傍にはいません。だから着物はうれしいと同時に悲しい思い出でもあるわけです。でもそうした様々な感情がひとつになって「美しい」思い出なのでしょう。クヌギたんにはそれが分からなかったので「お金」という彼女にとって最善の手段でびんちょうたんに謝罪をしたわけですが、悲しいすれ違いでした。これもいつか二人にとって美しい思い出になるのでしょうか。そうなって欲しいと願わずにはいられません。
このエピソードは原作本ではいくつかのパートに分かれたものをひとつにしたものですが、核の「代えられないもの」はそのまま映像化してほしかったです。再構成した時に割愛したのでしょうが、原作ではれんタンがいい味だしていたり、なによりおばあちゃんの優しさが見れたお話でしたので惜しかった。
各１０分弱のエピソードで全１２話は、あまりにも短すぎると思うのですが、原作もまだ進行中（しかも遅い）ということを考慮すれば致し方ないのかもしれませんね。