今日の獲物

びんちょうタン」壱巻・弐巻 江草天仁著 マッグガーデン
DVD観ていたら、辛抱できずに買ってしまいました。壱巻は随分散漫な印象を受けたのですが、発表媒体が違っていたのですね、納得。コミックブレイド版だけなら統一感はあったのでしょうが、そうすると「プレ・びんちょうタン」はどこにも収録されない可能性もあったと思うので、そのような事態にならなかったのは一読者としてはうれしい限りですが。
四コマとコマ割りが交互に描かれているマンガというと、私の手持ちのマンガの中では「あずまんが大王」と同系列ですね。最近マンガ雑誌を読んでいないので事情に疎いのですが、こういうパターンが今時の主流なのでしょうか。完全に時代に乗り遅れておりますね。
絵柄はお世辞にも上手とは思えませんが(だからといって「マンガが下手」と言っているのではないので誤解のないよう。マンガの絵は上手に越したことはないのでしょうが、上手ければ「良いマンガ」と言うわけでもありません。絵は個性だし、読者はその個性を好きになるのだと思います。それに絵はマンガを構成する一部分でしかないと私は考えています)、愛らしい絵柄です。しかし可愛らしいデザインの割りに、全編に漂う悲しげな雰囲気はどうしたものでしょう。ちくタンのパートがギャグ担当のようですが、その次のページでびんちょうタンクヌギたんの哀愁漂うお話があると、落差もあって悲しさが倍増しております。作者、狙っているのか!
弐巻まで読んで物語が全然進んでいないことに気が付きました。奥付見ると一年に1巻しか刊行されていないのですね。弐巻が去年の4月に発行されているので、そろそろ参巻が出る頃なんでしょうか。久しぶりに次が楽しみなマンガに出逢えました。

本家を探したら3月10日に発行されるのですね。それにしてもこの「豪華版」商売って成立しているのでしょうか?いるんだろうなぁ・・・。