『インファナル・アフェア終極無間』

「運命は人を変えられるが、人は運命を変えられない」という台詞が悲しい映画でした。そしてラウを死なせてやらない監督は非情。しかしアンハッピーエンドな映画なのですが、決して後味が悪くないのも監督の力量のなせる技なのでしょう。登場人物の多くが、他に取りえた選択肢はなかったのに誰も幸せになれなかったこの不条理。それ故「運命」なのかもしれません。それにしても香港中国映画の実力の凄さを実感しました。