おまたせ!ピース電気店(能田達規作品集)

家人に無理を言って買ってきてもらった。能田さんのマンガって、発売後なるべく早く手に入れないと書店から姿を消してしまいますから大変です。何時ぞやあとがきマンガで読んだんですけど、なかなか再版がかからないと愚痴ってましたけど冗談に思えません。それでなくても田舎の書店だと新刊でも一部とか二部しか入ってなくてね、競争率が高すぎます。

人によって能田達規の代表作はまちまちなんでしょうが、私にとっては『おまかせ!ピース電気店』がそれです。この作品を読まなかったら、あのサッカーマンガの大傑作『ORANGE』を読み損ねていたはずです。

6年ぶりに「ピース・・・」の復活でしたが、正直2本だけってのは物足りません。秋田書店からリリースされてからの能田さんは媒体に恵まれていないように思えます。『フットブルース』は2巻めを発行してもらえなかったし、新潮社の『オーレ!』も中途半端な終わり方だったし。

能田さんが「サッカー好き」なのはHPを見に行けばわかりますが、この方が一番面白いのは「人の技術と、科学で切り開く未来モノ」のような気がします。(でも『ピース』は売れなかったそうですが)今回の2本は「月刊コミックラッシュ」に読みきり連載されたそうですが、そのまま連載してくれないかと密かに期待しております。

あっ、中身ですが、これが6年ぶりに読んだ新作とは思えないほど「いつもの」ピース電気店でした。