うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEレジェンドスター Op.13『WE ARE ST★RISH!!』

ST☆RISHがSSSオープニングアーティストに決定したお話。
まあ主人公ですから他の選択肢はありえないでしょう。収まる所へ収まって終了。
本作も第4シリーズでございましたので、初期のようなメンバー各位の内面描写や葛藤などが薄くなりまして、もっぱら歌合戦が中心となってしまったのは残念。
作品自体の「ウリ」が乙女ゲーから作中グループの歌を売る方へ変更しているのですからそれは仕方のないことなのでしょうけど、そうなると肝心の「歌」が趣味の方向性が違いますと辛いかなぁ。
作画を含めた作品自体に不満はないのですが、上記のような理由でおっさんにとりましてはこの辺がこの作品とのお別れ時期なのかもしれません。
まだ本番の「SSS」までには紆余曲折はありそうですが、私がそれを見届けることはなさそうでございます。

フリップフラッパーズ 第13話『ピュアオーディオ』

ココナとパピカの冒険はまだまだ続くよ!という最終回。
ピュアイリュージョンの世界というものがどのようなものなのかについては明確な説明はされませんでしたが、人の夢や心の世界と勝手に解釈させていただきました。
そうであるから理路整然とした世界ではなく、一方ではどんなことでも可能な魅力的な世界であり、もう一方は理不尽さが幅を利かせる恐ろしい世界なのかもしれません。
でもどちらにせよそこは心躍る世界であり、そこを縦横無尽に駆け回るパピカたちが楽しそうに見えたのでございましょうね。
そういう世界を必要としたのは、のびのびと動くアニメーションの楽しさを見せたいというスタッフの願いを叶えるためだったからで、あまりきっちりとした物語を用意してしまいますと本末転倒になってしまったでしょうから、これくらい穴のある物語で良かったのかもしれません。
パピカは何故時代を遡ったままなのか。もしかすると「今」の世界はパピカの生み出したピュアイリュージョンなのかもしれないですね。
各自が勝手に解釈できる「穴」は決して失敗の産物などではなく、むしろスタッフが視聴者に与えてくれた贈り物ではないかと考えております。
気持ちよく動く画を中心とした作品は原作付きではなかなか難しいように感じますが、こうしたオリジナル企画が増えてくれるのは大変嬉しゅうございます。
…もっとも放送当日まで作画作業していたなどいった話を聞きますと、改めて過酷で悲惨な現場のスタッフを心配してしまうのでございます。
このような作品が数多く視聴できる年になっていただけると嬉しゅうございますが、それはまた別のお話。
兎にも角にも素晴らしい作品を送り出してくれた本作スタッフに感謝でございます。