咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A 第11局『決意』

怜の「先読み」で東場の照の親を終わらせることは出来たが、南入直後から再度始まった照の上りを止める事ができずに為す術もなく打ちのめされる他の3人…、この件を三週連続で書くことになろうとは(笑) 怜は全ての力を出し切ることを決意し、「三順先」の先読みを発動させるのだった、というお話。
この作品最大の間違いは「side-A」というタイトルを付けたことだと思うんですよ、もし「another side」というタイトルにしていたら阿知賀だけでなく、千里山や新道寺女子のキャラを描いていても違和感は感じなかったと思うのでございます。
元々本作はマージャン卓を囲んでの群雄割拠の物語でございまして、その中で一応咲と照の姉妹の相克が柱として存在していたに過ぎませんで、だからこそ第1シリーズでは清澄のメンバーだけでなく多彩なライバルたちとの戦いが面白かった訳でございまして、このシリーズでもそうしたフォーマットは変わっていないと思います。
違うのは、本来であれば阿知賀のメンバーが「和に逢いたい」というものが柱だったのに、「濃い」キャラが登場した途端柱の阿知賀のお話が霞んでしまった事でしょうね。
ここ数回は完全に怜のターン。そして今回はそれに加えて「鋼のメンタル」を持つ「花田・すばらっ・煌」のお話が魅力的に描かれておりまして、玄ちゃん完全に空気でございました(笑)
それぞれが抱えるものを描きながらこの卓に集まったというオムニバス構成であれば(いや多分そうなんでしょうけど)、もう少し観易かったんじゃなかったかと考えた次第でございます。
そして次回最終回。
まあ照がラスボスなのですから此処で終わっても問題はないのかもしれませんが、この作品の最大の魅力であるキャラが十分に描かれていたとは思えない処が残念でございます。

銀河へキックオフ!! 第14話『オウンゴール』

三つ子の扱いに迷ったまさるちゃんがかつて所属していたチームのコーチのところへ訪問して、そこで試合中怪我をして視力を低下させた教え子・栗林陽平くんと再会したお話。
そうかー、まだ「子供らしいサッカー」を引っ張っちゃうんですね。
永渕さんの「イエローカード」発言はやはり釈然といたしませんが、「相手の子供の気持ち」という点だけは分からなくもない。
あの「オウンゴール狙い」が技術として認識されていれば問題はなさそうなのですが、そうでないところが厄介なのかもしれませんね。
子供は容赦がございませんので、もし「オウンゴール」で試合に負けたとなりますと、当事者(に見える)に対するチームメイトの容赦ない非難を浴びちゃうかもと、そこまで考えれば先週の審判と今回の永渕の発言にも一理あるのかもしれません。
そういう事を踏まえて、まさるちゃんが道を見失しないかけていたこの段階で初期からの伏線であった陽平くん登場。誰もいない場所まで行って泣くまさるちゃんを見ていて
…おっさん、涙腺が脆くなっておりましてまた泣く(笑)
それが自分のせいではなかったとしても、一度しょい込んでしまった重荷というものは降ろすことが難しいものですが、当事者からの救いほど嬉しいものはないですからね。
まさるちゃん決意す。楽しんでサッカーをする、三つ子にとってそれが楽しいサッカーならばただそれだけで十分でございます。過干渉はせず見守るのも大人のお仕事でございますからね。
そして次回はふたたび玲華ちゃん回? スタッフは分かってるなぁ(笑)