君と僕。 第13話(終)『陽だまりの詩(うた)』

春たちが幼い頃通っていた「陽だまり幼稚園」で職場体験学習をしたお話。
4月から2期が開始されるそうなのですが、それでも一応の最終回なのにいつも通り「地味」なエピソードで終了。まあこの作品らしいと云えばその通りなのですが(笑)
この作品は千鶴が登場するまでの数回の「想い出話」がいささか難点でございましたが、それ以降は切ない恋のお話や学園祭などの「今」が描かれておりまして良い調子(?)だったように見えましただけに、この「中断」がどう作用するのか不安でございます。
今回のエピソードも「想い出話」と言えなくもないのですが、彼らの思い出の場所にはしっかりと「今」があり、その対比が描かれておりましたので単なる「想い出話」ではなかったかと。
考えますに同じ高校生のグダグダした日常を描いていた「けいおん!」や「Aチャンネル」の登場人物たちに「過去」は必要なく彼女たちの多くはしっかりと「今」を生きておりました。
…その代わり現実的な「未来」を考えているようにも見えませんでしたし、そうかと思うと「とおる」や「あずにゃん」のように真剣に「未来」を考えると辛い事しか考えていなかったりと両極端でしたが(笑)
本作を視聴していて考えたことは、主役が男の子たちであるとか女の子たちであるということは関係ないことで、若い彼らの目を通して語られることが「後ろ」を向いていない事の方が重要であるというのが結論。
…いやまあ、「ほのぼの系」の作品なのですからそれはそんなに重要ではないか(笑)
でもこの手の「波風が立ち難い」作品での女の子の姦しさは「彩り」として重要なのだと再確認できたことも収穫でございました。
2期は波瀾万丈な物語を期待しますが…、多分無理だろうな(笑)